
セミドライイーストの罠②
2026年07月19日 21:27
前回の続きです・・
今回の出来事で改めて感じたのは、
「イースト」と一言で言っても、種類によって性質も
保存方法もまったく違うということでした。
普段、家庭でよく使われているのは、スーパーなどで
売られているインスタントドライイーストです。
これは水分量が約4~5%と少なく、粉に直接混ぜて
使えるため、とても扱いやすいイーストです。
未開封なら比較的長く保存でき、開封後も冷蔵保存で
しばらく使用できます。
一方、今回私が失敗したセミドライイーストは別物でした。
水分を多く含み、発酵力も高い反面、その品質を
保つためには冷凍保存が基本です。
私はそのことを知らず、インスタントドライイーストと
同じ感覚で常温保存してしまいました。
その結果、酵母はほとんど働かなくなり、
野球ボールのような固くて重いパンになって
しまったのです。
さらに、イーストにはこんな種類があります。
生イースト
水分が60~70%と非常に多く、パン屋さんでもよく使われています。
発酵力は高いですが、保存期間は短く、冷蔵で約2週間ほどです。
セミドライイースト
特殊製法で作られたイーストで、発酵力が高く、冷凍保存が基本。
こちらもパン屋さんで人気です。冷凍できるので、生イーストより
保存がききます。
今回、私が扱いを間違えてしまったのがこのタイプです。
ドライイースト
昔からある乾燥タイプのイーストです。
使う前にぬるま湯で戻し、予備発酵させてから使用します。
インスタントドライイースト
現在もっとも一般的なタイプです。
粉に直接混ぜて使えるので扱いやすく、家庭用として
広く普及しています。
実は、スーパーで「ドライイースト」として販売されている
商品の多くは、このインスタントドライイーストです。
ちなみに白神こだま酵母は、水で溶かす必要はあるものの、
インスタントドライイーストに似ています。
今回の失敗で改めて感じたのは、
パン作りは配合だけではなく、材料を知ることも
同じくらい大切だということです。
「今日はなぜ膨らまないんだろう?」
「何が原因なんだろう?」
そんな時、材料の特徴を知っていると、原因にたどり
着くスピードがまったく違います。
失敗も成功も、実際に自分の目で見て、手で触れて、
味わってみる。
その積み重ねが、レシピに書かれていないことにも
対応できる、本当の技術につながるのだと思っています。
今回の失敗も、焦りましたが結果的には私自身にとって、
とても大きな学びになりました。
次に同じ失敗をすることは、もうありませんね!
皆さんは普段白神こだま酵母を使っている
方が多いと思いますが、一度、富澤商店さんなどの
製菓材料店にあるイーストを、いろいろ眺めてみて
ください。
あらたな発見に繋がるかもしれません。(完)